メスティンデビュー!おいしくご飯を炊く方法

キャンプをはじめて3年目の夏、ついにメスティンデビューしました。
デビュー前のキャンプ飯の主食は、出来合いの海苔巻き、パックご飯、麺類などでしたが、メスティンと呼ばれるキャンプギアを入手して以降、毎回、メスティンで炊飯しています。

メスティンとは何か?

メスティンとは、アルミ製の飯盒(はんごう)のことです。
四角いお弁当箱のような形状で、折りたたみできる取っ手(ハンドル)が付いています。

炊飯以外にも鍋、フライパン、蒸し器等に利用できる万能調理器具。
アイデア次第でいろんなキャンプ飯ををたのしむことができます。

メスティンでご飯を炊く

メスティンを使ったキャンプ場でのご飯の炊き方をご紹介します。

    1. お米はあらかじめ自宅で計量し、タッパー等に小分けしてキャンプ場に持ち込みます。
    2. お米を研いで水を切ります。
    3. お米1合あたり200mlの水を入れ、30分程度吸水させます。
    4. メスティンをカセットコンロに乗せ、強めの火加減で加熱します。沸騰したらメスティンの蓋が蒸気で持ち上がるので、蓋の上に重しをします(今回は重しにヤカンを使用しました)。

    5. メスティンの蓋の隙間から汁や泡が出てきたら、弱火にします。汁や泡が隙間からこぼれない程度に火加減を調整すると良いでしょう。
    6. 火にかけてから10分~15分程度経つと、メスティンの中から炊飯完了の合図である「チリチリ」音が聞こえてきます。「チリチリ」音がしたら火を消します。
    7. メスティンを火から降ろし、ご飯を10分程度蒸らします。

「チリチリ」音が分からない場合

炊飯完了の合図である「チリチリ」音は、炊けたご飯が加熱され、焦げ始める直前に発する音です。メスティンでの炊飯時、この「チリチリ」音を聞き分ければ、ご飯の炊きあがりを判断できます。

しかしながら、「チリチリ」音が聞こえないケースもあります。
例えば、夏のキャンプ場ですが、蝉(せみ)の大合唱でかき消されます。川沿いでテントを張った時も川のせせれぎ音でかき消されました。風が強い場合、聞こえないこともあります。

「チリチリ」音で火を止める判断をするといいましたが、どうしても分からない場合はメスティンの蓋を開けて判断してください。ご飯を焦がしてしまうよりはマシです。

蓋を開け、水分量と米の固さを確認してください。
「赤子泣いても蓋とるな」といいますが、一瞬開けたからといって味が変わるわけではありません。

メスティンデビュー時の炊飯は火を消すのが遅すぎ、焦げ付いてしまいました(下記写真)。「チリチリ」音が全く分からず、15分以上経過後に蓋を開けた次第です。これ以降、焦げるよりマシということで、炊飯完了の合図が分からない場合は蓋を開けて確認するようにしています。

1合サイズのメスティンで何合まで炊飯できるか?

「家族3人(大人1人、子供1人)でのキャンプでは、1合のお米では足りない!」ということで、標準的なサイズのメスティン(1合用)で何合まで炊けるか試してみました。

その結果、1合用のメスティンで、1.5合までお米を炊くことができました。

ただ、火加減の調整は難しいです。火が消えるか消えないかの微弱火(とろ火)で炊飯しないと、すぐに吹きこぼれてしまいます。

1合サイズのメスティンで1.5合を炊飯する場合、火加減はとにかく弱火で、時間をかけて炊き上げるのがコツです。

メスティンで作る炊飯レシピ

我が家がキャンプで作るメスティンレシピの定番は、おにぎりです。
炊きたてのご飯を“おにぎり型”に入れ、フタをしてギュッと押すだけで簡単におにぎりができちゃいます。好みに応じて海苔を巻いたり、ふりかけをかけたりと、子供含め、家族もみんなで楽しんでいます。

この最近の我が家の流行は、炊き込みご飯です。
炊き込みご飯の中でも“鮭といくらの炊き込みご飯”が大人気。
メスティンに鮭と調味料を入れて火にかけるだけです。

鮭の旨味がたっぷり染み込んだ炊き込みご飯に、いくらを添えて、贅沢に食べるのです。

メスティンでの炊飯は、キャンプで気軽にチャレンジできます。
はじめてメスティンでご飯を炊いたときの感動や、上手に炊けたときの喜びを、皆さんもぜひ味わってくださいね。