キャンプ場には無料で利用できるところと、有料のところがありますよね。
結局、どちらのキャンプ場を利用するのがベストなのでしょうか?
今回は、それぞれのキャンプ場のメリットとデメリットをご紹介します。
無料キャンプ場の利用方法
無料キャンプ場でも受付が必要なキャンプ場と、受付手続きが不要なキャンプ場があります。また、自治体等が管理するキャンプ場を利用する場合、事前届け出が必要なこともあります。受付の有無や事前届け出に関しては、利用する前に自治体のホームページ等で確認してください。
テントの設営場所に関しては先着順のことが多いです。自分好みの設営場所を選べる点が無料キャンプ場のメリットですが、混雑しているとテントを張る隙間さえないこともあります。事前届け出が必要な無料キャンプ場の場合、設営テント数や利用人数が管理されていますので、テントを設営する場所がないということはあまりないでしょう。
人気のキャンプ場になるとテントを張る隙間どころか、車を駐車するスペースすらないこともあります。特に夏休みの土日、春から秋の三連休では、初日の午前中に到着しても遅いくらいです。そういう場合に備え、近くの無料キャンプ場を何か所かピックアップしておくことをおすすめします。
有料キャンプ場の利用方法
有料キャンプ場に関しては、ネットもしくは電話予約となります。数か月前から予約できる有料キャンプ場もありますが、人気のキャンプ場となると予約開始直後に満室になることもあります。あらかじめ予約開始日を調べ、キャンプの日程を決定した上で、受付開始と同時に予約することをおすすめします。
最近の有料キャンプ場は数か月前から予約可能ですが、キャンプ当日の天気は予約時点で不明です。当日は大雨・強風かもしれないし、台風が通過する可能性だってあります。この最近の天気予報は2週間先の天候まで掲載されていますが、信頼度に欠けます。特に梅雨シーズン、台風シーズンは翌日の天気予報ですらコロコロ変わりますので、キャンプを決行すべきか判断に悩むところです。
有料キャンプ場の利用を中止する場合、予約キャンセルの手続きが必要で、キャンセル料が発生することもあります。キャンセル料は1週間~4日前から発生することが多いですが、前日まで違約金なしで予約をキャンセルできるところもあります。
悪天候の場合はキャンプ場自体が休業することもありますので、電話・ホームページ等で確認してください。この場合、キャンセル料はかかりません。但し、キャンプ場が休業を発表する前に予約を取り消すと、キャンセル料が発生することもありますのでご注意ください。
雨天でも有料キャンプ場は営業しています。キャンセル料金は各キャンプ場によりますが、直前になればなるほどキャンセル料のパーセンテージが高くなります。キャンプ当日に予約を取り消すとほぼ100%のキャンセル料が発生しますから、早くて1週間前、遅くても数日前には決行すべきかどうかの判断が必要です。もし、天気予報が外れて当日晴れたら、無料キャンプ場に行けばいいんです。
利用料金について
無料キャンプ場の利用料金は無料ですが、キャンプ場の環境維持のための協力金が必要な場合があります。
有料キャンプ場の利用料金は数百円からとなっています。付帯設備やサービス内容が豪華になるほど利用料金は上昇し、料金合計を利用人数で割った場合、一人当たり数千円も珍しくありません。夏休みや三連休以上となると、割増の繁忙期料金が適用されることもあります。
有料キャンプ場ならシャワー、風呂、電源、温水、ゴミ処分といったサービスが受けられることが多いですが、無料キャンプ場においては皆無でしょう。
比較項目 | 無料キャンプ場 | 有料キャンプ場 |
---|---|---|
予約 | 不要(※1) | 必要 |
利用料金 | 無料(※2) | 有料 |
キャンセル料 | 不要 | 必要 |
シャワー・風呂 | 無し | 一部有り |
トイレ | 一部無し | 有り |
炊事場 | 一部無し | 有り |
水道 | 一部無し | 有り |
温水 | 無し | 一部有り |
電源 | 無し | 一部有り |
ゴミ | 持ち帰り | 一部処分可 |
- ※1)事前届け出が必要な場合がある。
- ※2)協力金が必要な場合がある。
どちらのキャンプ場を選ぶか?
テントの設営場所を確実に確保したいなら有料キャンプ場です。有料キャンプ場の区画サイトならテントの設営区画が仕切られており、フリーサイトでも設営数が管理されているのでテントを張るスペースが無いということはないでしょう。但し、フリーサイトの場合、設営場所は先着順となります。到着が遅れると、木陰があるような場所や、炊事棟・トイレから近い場所の確保が難しくなります。いい場所を選びたいなら、チェックイン開始と同時に受付するのが最良です。
有料キャンプ場より選択肢が多いのが無料キャンプ場です。川遊びができる渓流、シャワーが設置されている海水浴場、高原での避暑、温泉や観光スポットが近くにある、車の乗り入れが直接できる等々。前述したように無料キャンプ場は先着順が基本です。土日、連休の場合、朝早く到着して場所取りするつもりで臨んでください。
また、夏休み以外の平日は有料キャンプ場をおすすめします。有料キャンプ場ならイノシシ等の獣害対策や防犯対策が施されているところがあります。シーズンを間違わない限り土日の無料キャンプ場は賑わっていますが、平日の無料キャンプ場に利用者はいないかもしれません。テント一張りのキャンパーは自分らのみ、不安な一夜を過ごすことになるかもしれませんよ。
以前は無料だったのに有料化されたキャンプ場もみられます。朝早く無料キャンプ場に到着したのはいいけど予約が必要で利用できなかったり、当日予約できたけどチェックインできる14時まで待機ってことにならないよう、事前にホームページ等でキャンプ場の情報を確認してください。
以上のことから、無料キャンプ場のメリットは利用料金がほぼ無料で、予約・キャンセルも不要な点、デメリットはテントの設営場所を確保できないことがある点です。
有料キャンプ場のメリットはほぼ確実にテントの設営場所を確保できること、デメリットはキャンセルする際にキャンセル料が必要なことがある点と、人気キャンプ場の予約は取りにくいことです。利用料金を支払いはデメリットですが、それだけの付帯設備やサービスが利用できるのですからメリットの方が大きいと感じます。
いかがでしたか?
これが無料キャンプ場と有料キャンプ場の主な違いです。
どちらのキャンプ場を利用するか迷ったときに参考にしてくださいね。