岳人の森キャンプ場で徳島の豊かな自然を満喫

2020年の8月初旬、徳島県の四国山岳植物園「岳人の森キャンプ場」において2泊3日のキャンプを行いました。標高約800mに位置する岳人の森キャンプ場、避暑を兼ねてチョイスしたのですが、どんなキャンプ場だったのでしょうか。

岳人の森へ出発

岳人の森キャンプ場ですが、距離的には徳島自動車道 脇町ICから約40km、徳島市から約45kmといったところです。時間的にはどちらのコースも1時間以上はかかります。

徳島市からのアクセスは、国道439号線を通り、神山町川又で国道193号線に入るコース。
徳島自動車道 脇町ICからのアクセスは国道193号線を南下するコースとなります。

国道439号は片側1車線の道路なので走りやすいですが、国道193号線は半分以上の区間が酷道で林道を走るコースとなっています。峠越えもあり、離合が困難な場所も多いです。

徳島県南部の方、高知県の方は国道195号線からもアクセスできますが、どのルートを通るにしろ、最低10kmは国道(酷道?)193号線を走らなくてはいけません。

のどかな川と山の風景を堪能しながら、ひたすらカーブと登り下りを繰り返す狭い林道(脇町 → 国道193号線)を走ること1時間以上、ようやく岳人の森キャンプ場に到着です。

四国山地の東側に位置する岳人の森キャンプ場。半径10km圏内に店舗らしいものはないので、地元、もしくは大きめの町で食材等は調達しといてくださいね。

キャンプ受付

岳人の森キャンプ場の入口キャンプ場の入口にはレストハウス「観月茶屋」があります。
また、「シャクナゲの里 岳人の森」や「四国山岳植物園 岳人の森」といった看板がありますので、通り過ぎることはないでしょう。

キャンプ場利用の手続きは観月茶屋で行います。

ちなみに、四国山岳植物園はキャンプ場の利用者以外の方も入園可能で、入園料として500円(大人)必要です。

施設紹介

岳人の森Aサイトのフィールド岳人の森にはA~Dの4つのサイトがあります。
Aサイトが一番広く、17区画あります。ソロキャンパー向けの区画も何か所か用意されています。Bサイト、Cサイトはそれぞれ3区画、Dサイトは5区画あり、それぞれのサイトに立水栓があります。

簡易的な炊事場・立水栓簡易的な炊事場です。屋根は付いていません。
立水栓が3か所と、すぐ横に調理台があります。

トイレとシャワー室トイレ・シャワー室です(山荘の外にもトイレがあります)。
Aサイトをご利用の場合、トイレ・シャワー室は階段を上ったところにあります。夜間、階段(石段)を上り降りする場合は、LEDランタンや懐中電灯が必須です。
シャワーは無料で利用できますが、利用時間は6時から22時までとなっています。

ドラム缶風呂岳人の森のドラム缶風呂です。
一式レンタル(シャンプー、リンス、石鹸、薪付き)で3,000円だそうです。

手前がいろり小屋で、奥が山荘しゃくなげ小屋です。
いろり小屋には、部屋の中央におおきないろりがあります。

キャンプ初日

岳人の森キャンプ場はフリーサイトですが、夏休みや連休などの繁忙期は区画指定となります。

フリーサイトのA-4区画管理人が岳人の森キャンプ場を利用した時は区画指定で、A-4区画があてがわれました。
A-4区画はすぐ側に炊事場(立水栓)があり、調理の準備や後片付けの際に便利でした。
時折、洗い物をする音やキャンパーの声や聞こえますが、気になるレベルではなかったです。

繁忙期で混雑するキャンプフィールド8月の3連休ということもあり、16時過ぎにはほぼ満室状態。

標高963mに位置する岳人の森キャンプ場とはいえ、平野と変わらないくらい暑く、テントの設営で汗びっしょり。
夕食前にシャワーを浴び、焼肉の準備に取りかかるのでした。

このキャンプ場、たまたまかもしれませんが、四輪バギーでスタッフが頻繁に巡回してました。
キャンパーのサポートをしたり、サイトのチェックをしたり、混雑状況を確認したりと…

テントの設営完了二日目の夕暮れ時にはテントを一張りずつ声掛けするスタッフ。
「夜間、風が強くなるかもしれないとの予報が出ています。テントが飛ばされないよう、しっかりと固定してください」と。

2泊3日の滞在中、キャンプ場のスタッフに何度か声掛けされましたが、皆さん優しく親切な方々でした。

四国山岳植物園を散策

2日目の午前中、四国山岳植物園を家族3人で散策しました。
植物園にはシャクナゲを中心に、オンツツジ、ヒメジャガ、クリンソウ等の群生が見られ、貴重な植物が数多く保護されています。準絶滅危惧種に指定されているヒメジャガの群生は希少だそうです。

ヒメコウホネ・ヒメガマが生育する池のほとり小さな池では鯉(?)が泳いでおり、ヒメコウホネ(スイレン科)やヒメガマ(ヒルムシロ科)が生育しています。

四国山岳植物園「岳人の森」の案内看板園内の植物は採取禁止です。手荷物、弁当の持ち込みも禁止されています。

高山植物を見ながら散策できる小道がたくさんあります。順路通りに進めば迷うことはありません。

岳人の森のシャクナゲ岳人の森 主人からのメッセージです。
シャクナゲを次の世代に残すため、1972年頃から植栽されてきたそうです。
主人のメッセージ通り、四季折々の花木をゆっくり堪能させていただきます。

ヒガンバナ科のオオキツネノカミソリヒガンバナ科のオオキツネノカミソリです。淡い橙色の花を咲かせています。

ここからは皆さんもご一緒に、管理人が一眼レフで撮影した四国山岳植物園「岳人の森」の写真で山散策を楽しんでください。

ベニバナヤマシャクヤクの群生長い年月をかけてコツコツと切り拓かれたルート。
ルート沿いには、希少植物であるベニバナヤマシャクヤクの群生があります。

苔(コケ)の群生苔(?)の群生でしょうか?

岳人の森で山散策を楽しむゆっくり進みながら、山散策を楽しみます。

切り開かれた岳人の森のルート岳人の森のご主人が長い年月をかけて切り開いたルート。

石段側のホソバシャクナゲ自然石で積み上げて造られた階段。
階段の側にはツツジ科のホソバシャクナゲが自生しています。

ヒメシャラの純林
ヒメシャラの群生する自然林。花の見頃は梅雨時期だそうです。

岳人の森は高山植物の宝庫
四国山岳植物園「岳人の森」は貴重な高山植物の宝庫です。
岳人の森を訪れ、色とりどりの草木を楽しんでください。

キャンプでの献立

ホットサンド

モンベルのホットサンドメーカーモンベルで買ったホットサンドメーカー。
岳人の森キャンプ場でデビューとなりました。

4枚切り食パンを半分の薄さに切り…バターを塗って、ハム、キャベツ、スライスチーズを挟んで、焼くこと数分。

ホットサンドの出来上がりちょうど良い焦げ目のホットサンドが焼きあがりました。

ホットサンドメーカーのプレートより食パンがちょっと大きいため、プレート内に食パンを収めるに少々苦労。
ホットサンドメーカーを閉めると食パンが少しはみ出すので。食パンの耳をプレート内に
押し込むように入れて火にかける。2枚目以降はプレートが熱いので、火傷しないよう慎重に!

夏の定番 そうめん

四国山岳植物園「岳人の森」を散策した後は、さっぱりと“そうめん”で昼食タイム。

そうめんを茹でるカセットコンロに鍋、そして水があれば、キャンプでもそうめん料理が楽しめます。
鍋に湯を沸かし、そうめんを茹でること数分。

具を添えたそうめんキュウリにハム、卵を添えて、そうめんの完成です。
なめらかなのどごしと弾力のある食感が魅力のそうめん。
あっという間に完食です。

キャンプの定番料理 カレーライス

今回のキャンプで、2日目の夕食の主食を何にするか、かなり悩みました。
ご飯を米から炊くということは最初から考えておらず、今まで店で買ったおにぎりや巻き寿司、お好み焼き、鍋のシメにうどんといった料理をしてきました。

子供と一緒にカレーを作ろうかとも考えたのですが、ご飯をどう調達するか。
この最近はメスティンでご飯を炊いているのですが、当時はメスティンはおろか、飯盒すら持ってませんでした。

カセットコンロでパックご飯を湯煎そこで、お湯で温めるだけのパックご飯を活用することに。
鍋に水を入れ、沸騰してからパックご飯を湯煎すること15分、温かいご飯の完成です。

キャンプで作るバーモンドカレー鍋が一つしかないから最初にパックご飯を湯煎し、それからカレーを作ること1時間。

キャンプ飯「カレー」ようやくカレーの完成です。
市販のカレールウを使用した簡単でお手軽なカレーライス。
キャンプ飯の定番ですね。

観月茶屋のかき氷

岳人の森キャンプ場の入口にある観月茶屋はレストハウスでもあり、旬の創作料理が楽しめます。わらびもちやコーヒーなどといったカフェメニューも人気で、アクセスが悪いにも関わらず、多くの方が訪れてます。

観月茶屋の夏季限定かき氷夏限定の天然水を使用したかき氷。
甘味のあるミルクとあずきの相性が抜群です。

ゆっくり流れる山時間を楽しんだ岳人の森キャンプ場。
静かな山の中で、心も体もリフレッシュできた2泊3日のキャンプでした。

タイトルとURLをコピーしました