まんのう公園キャンプ場のフリーサイトで秋キャンプ(2019年)

2019年11月の中旬、4回目のキャンプを2泊3日で決行しました。場所は香川県仲多度郡まんのう町にある四国最大級のオートキャンプ場「まんのう公園キャンプ場」。

秋から冬へ移り変わる11月。
朝ごとに冷気が加わる立冬にキャンプ場で寝起きするのだからと、追加で防寒具と毛布を車に積み込み出発するのでした。

まんのう公園キャンプ場に出発

高松自動車道「善通寺IC」を降り、道中のセルフうどんで遅めの昼食。
昼食後、直ちに車に乗り込み、国道319号線を南下し、金刀比羅宮で有名な琴平町へ。
琴平町から県道190号線(炭所東琴平線)を走行し、国営讃岐まんのう公園を目指すのです。

まんのう公園には西口料金所と北口料金所の2か所の入口があります。キャンプ場に近いのは北口料金所で、北口料金所から約400mの位置にオートキャンプ場管理センターがあります。

北口料金所でキャンプ場を予約している旨と予約者氏名を伝えると、入園料・駐車料金の支払い無しで通してくれます。
料金所から最初の交差点を右折し、すぐのところにキャンプ場(ホッ!とステイまんのう)の専用ゲートがあります。ここから先はゲートがあって進めないので、一旦、ゲート前の駐車場に車を止め、オートキャンプ場管理センターで受付を済ませます。

オートキャンプ場管理センター

オートキャンプ場管理センターには受付の他、売店、レンタサイクル、コインランドリー、風呂といった設備があります。但し、風呂は毎日沸いているわけでなく、土曜日、ゴールデンウィーク(GW)、夏休み等のみの営業となっています。

まんのう公園キャンプ場にはカーサイト、フリーサイト、及びキャビンがありますが、今回予約したのはフリーサイトです。何故、フリーサイトを予約したのかというと、利用料金が一般カーサイトの半分である点も理由ですが、一番の理由は子供の安全のためです。

以前のキャンプ体験記に記した通り、私の子供は幼稚園ですら通っていない幼子。
カーサイトだと、サイト前の道路で遊んだり、急に車の前に飛び出したりするので、常に誰か一人が一緒にいないといけない。つまり、嫁が子供と遊び、私一人でテント設営ってことになります。

フリーサイトならキャンプフィールドを車が往来することはありません。
目の届く範囲で遊ばせておけば、サイトの設営が私と嫁の二人でできるって訳です。

受付後、専用ゲートのカードを受け取り、予約したフリーサイト。
専用ゲートを左折して最初のT字路を左折するとフリーサイト用の駐車場があります。

キャンプ場の施設紹介

駐車場の横に共同炊事場とトイレがあり、一段高くなった場所がフリーサイトです。
なお、フリーサイトに車を直接乗り入れることはできません。

炊事場には広めの流し台とテーブルがあり、すごくきれいに保たれています。
流し台の水栓からお湯が出ることに驚きました。寒いシーズンのお湯は本当にありがたい!

トイレは男女別に分かれており、多目的トイレもあります。中はとてもきれいに清掃されています。

共同炊事等の奥に常備された2台のリヤカー。
キャンプ道具の運搬はリヤカーを使うか、自前のキャリーワゴンを使うことになります。

フリーサイトは芝生広場を区分けしており、右手前から奥にかけての1~7番サイト、中央手前から奥にかけての8~12番サイト、左側にもサイトが区分けされています。

まんのう公園キャンプ場のフリーサイトには、獣害対策として電気柵が設置されています。フリーサイトを囲むように電気柵が張られているので、テントで就寝中も一安心です。

テント設営で失敗?

今回、我々は中央奥の12番サイトをあてがわれました。
まだ他のキャンパーは来ていない。一番乗りです。
結果的にキャンプ1日目のフリーサイトのキャンパーは我々だけでした。
平日の金曜日だから仕方ないか…

リヤカーで往復すること3回、車のトランクからキャンプ道具を運び終えました。

今回、子供の遊び道具で三輪車を持ち込んだのですが、ほとんど使用されませんでした(残念)。
何故なら、地面が芝だから、子供の脚の力では三輪車のペダルが踏めず、ただ乗っているだけ…

テントの設営は4回目です。
パッパッとポールを組立て、フライシートを立ち上げるが何故かポールが1本残っている…
慣れた頃にミスを起こすといいますが、リッジポールを付け忘れたのです。
立ち上げたフライシートを倒し、リッジポールを取り付けて、再びフライシートを立ち上げる~。

ちなみにリッジポールはテント上部に取り付ける短いポールのことで、テント上部と側面の境目を上方向に引っ張り上げ、側面を垂直に近づけるために用いられます。テント側面が垂直になると上部の空間が広がり、居住性が向上します。

フライシートが完成すると、今度はフライシートの中にインナーテントをセットします。
フライシート内側にあるリングにインナーテントのフックを掛け、1時間弱でテント設営完了。


それからコールマンの椅子(チェア)やテーブルを組み立てたり、キャンプ道具を収納したボックスから必要な物を取り出して配置したりと、キャンプサイトの完成まで1時間30分を要しました。

11月中旬ということもあり、まんのう公園キャンプ場のフリートサイトは、紅葉のシーズンを迎えようとしています。イチョウが黄色く色づき、キャンプだからこそ感じられる秋をまったりと堪能。

1日目のキャンプ飯は焼肉

夕方になると肌寒くなってきたので、防寒具をさらに着込んだ私たち家族。
これから夕食タイムの始まりです。

メニューは毎キャンプ定番の焼肉。
準備に時間はかかりません。
何故なら、クーラーボックスから材料を詰め込んだタッパーを出すだけだから。

前日買っておいた焼肉用お肉は、キャンプ当日の朝にタッパーに詰め込み済み。
同様、野菜は朝、焼き肉用にカット済み。ウインナーにも包丁で切り込みを入れています。

辺りは既に真っ暗です。
焚火無しのキャンプなので、寒い寒い。
さっさと片づけてテントに入り、就寝タイム。
時間はまだ8時過ぎ。秋キャンプの防寒対策があまかったとテントの中で反省するのです。

まんのう公園でサイクリング

翌朝、ポタッと顔に水滴が落ちて目を覚ました管理人。
何やら毛布が湿っぽい。

うわぁー、インナーテントにも結露ができてる~。

寝袋と毛布のおかげで安眠できたのですが、テントの中は水滴だらけ。
明日の撤収は11時。撤収1時間前までにテントは乾くのだろうか?

少し遅めの朝食を取り、今日のアクティビティへの出発準備を開始。

今日のアクティビティとはサイクリングのことです。

まんのう公園には全長5.88kmのサイクリングコースがあり、季節の花畑と園内を巡るコースとなっています。サイクリングセンターでレンタサイクルも可ですが、自前の自転車を持ち込むことも可能です。

サイクリングセンターでは、クロスバイク、シティサイクル、子供用自転車、電動自転車等を、おとな(15歳以上)2時間300円、こども(中学生以下)2時間100円から貸し出しています。

オートキャンプ場管理センターにもレンタサイクルがあるのですが、車種が限られています。
受付で確認すると、子供用椅子付自転車はサイクリングセンターで貸出とのこと。

フリーサイトの駐車場から園内の中央公園まで車で移動し、エントランス広場を歩いてサイクリングセンターへ。ここでシティサイクルと子供用椅子付自転車をレンタサイクルして、サイクリングへと出発するのです。

サイクリングコースは一方通行で、サイクリングコース沿いには自転車置き場が設けられています。この自転車置き場を利用することで、園内のさまざまな施設で遊ぶことが可能となっています。

まずは「芝生公園」外周と「竜頭の森」を周回してオートキャンプ場管理センター、竜頭の丘に至るコースを走行します。子供を後ろに乗せ、紅葉で彩られたサイクリングコースを颯爽と走りながら。
このコースはフリーサイト沿いも走るので、自分らのテントもチラ見ができます。
マイテント異常なしっと!

途中、なだらかだが長めの坂でペダルを漕ぐのに疲れ、自転車を押して歩く管理人とその嫁。黄色や赤に色を変える木々を見て楽しみながら、普段の運動不足を大いに感じるのです。

キャンプ場近くの塩入温泉

約2時間弱でサイクリングは終了し、テントに戻って昼食タイム。
昼食でピザを焼いたのですが、底面が焦げて大失敗…

13時を過ぎた頃、フリーサイトの駐車場が賑やかになります。
本日は土曜日。フリーサイトの利用者は我々以外もいるようです。

椅子に座って珈琲を飲みながら、他のキャンパーのテント設営を観察するのも楽しい~。
新しい発見があったり、珍しいキャンプギアを目撃したりとさまざまな刺激があるからです。

まんのう公園キャンプ場の近くに塩入温泉があります。
近くと言っても車で15分弱、約8km。本日は、この塩入温泉で体を温めます。

塩入温泉は地下500mから湧出する天然温泉で、渓谷の清流と緑の山々に囲まれた美しい自然環境の中にあります。ヌルヌルとした浴感が特徴で、お肌がツルツルになるとのこと

入浴後、寄り道をし、マルナカまんのう店で夕食の具材を追加するのです。

2日目の夕食は鶏鍋

2日目の夕食は鶏鍋です。
野菜や肉をたっぷりと入れ、カセットコンロの火を付けます。
簡単に調理でき、みんなで食べられ、しかも体が芯から温まるから鍋は最高~

鶏鍋ができるまでの間、現地調達した刺身を肴にして、ビールで喉を潤します。
温泉に入入りましたが、既に体は冷えており、少々寒い。鍋ができるまでの間、カセットコンロをストーブ代わりに暖を取るのです。

途中で焼酎の湯割りに切替え、キャンプ最終日の夜を満喫します。
闇夜に灯るLED電球が幻想的です。

3日目の撤収作業

翌朝起きると、サッサと朝食を済ませます。
片付けを簡単にするため、メニューはパンと珈琲のみです。湯を沸かすためのやかんと、コップしか使わないので洗い物が少なくて済む~。

昨夜使った食器や鍋はまだ乾いていないので布巾で水気を取り、自然乾燥させます。
寝袋や車中泊マットは天日干し。インナーテントは取り外し、底面を上にして乾燥させます。フライシートの結露は全て拭き取り、風通しを良くした上で、天日干しします。

来年の春までキャンプの計画はありません。今シーズンは終了ということで、テントを完璧に乾燥させる必要があります。このため、チェックアウト時間ギリギリでの撤収となるのです。
こうして2泊3日のキャンプは終了し、帰路につくのでした。