須ノ川公園キャンプ場でシュノーケリング体験キャンプ

海水浴後の着替えやシャワーが大変だという理由で、今まで海水浴キャンプを避けてきた管理人。
2021年の夏は、初の海水浴キャンプを楽しんできました。

場所は四国の南西部、愛媛県南宇和郡愛南町にある須ノ川公園キャンプ場です。
キャンプ場は予約不要のフリーサイトで、料金は清掃協力費(小学生以上1人1泊 300円)のみ。

今回、須ノ川公園キャンプ場を選んだ理由は、公園内にシャワー(冷水だが…)があり、キャンプ場のすぐに前には「ゆらり内海」という温泉施設があるからです。

しかも、このキャンプ場はサンゴの群生が広がる須ノ川海岸に隣接しており、シュノーケリングやシーカヤックが楽しめるということで、夏になると親子連れや若者のグループがキャンプや海水浴に訪れる絶好のキャンプスポットになっています。

須ノ川公園キャンプ場へ出発

今回のキャンプのために購入したキャリーワゴンを車に積み込み、2泊3日の海キャンプに出発したのは2021年7月の連休前日です。
2021年の7月は東京オリンピック開催の特例措置で4連休に。
そしてコロナ禍ということもあり、テント張り数が最大40に制限されているとの情報を得ていたので、有給休暇を取得して連休前日キャンプに向かったのです。

今回、キャリーワゴンを購入した理由、それは須ノ川公園キャンプ場はサイト内に車を乗り入れできないからです。キャンプ場のすぐ横に駐車場があるのですが、駐車場の近くにテントを張れる保証はないし、リヤカー等の運搬器具が借りられるとのネット情報もない。ということで、コールマンのキャリーワゴンを新しく追加した次第です。

松山自動車道を宇和島方面にひたすら走り、終点の津島岩松ICへ。
そこから国道56号線を南下すること約11kmで須ノ川公園キャンプ場に到着です。
キャンプ場の直前に案内看板があるので、見落とさなければ迷うことはないでしょう。

管理事務所でキャンプの受付

須ノ川公園キャンプ場を利用する際は、キャンプ場使用許可の申請が必要です。
申請後、清掃協力費を納入し、受付済の木札、説明事項、そしてごみ袋が渡されます。

木札には「スノカワ」の文字+個別の番号が書かれており、キャンプ中はテントにぶら下げておきます。帰り(チェックアウト)の際、木札・説明事項を返却し、配布したごみ袋に入ったごみは回収してくれます。

管理事務所は公園内駐車場の北側にあります。

施設紹介

須ノ川公園キャンプ場の管理事務所です。
キャンプの受付と売店を兼ねています。シーカヤックのレンタル受付も、ここで行えます。
管理事務所の前には3台の自動販売機が、裏には1回100円の水シャワーや女子更衣室があります。
管理事務所から駐車場を挟んだ向かい側にテントサイトあります。

広い芝生のフリーサイトです。管理人がキャンプ場を利用した初日は、業者さんが公園内の芝生等をしれいに手入れされてました。

サイト内の所々に木が生えており、木陰もあります。木の幹も太いので、ハンモックも使えそうです。

須ノ川公園内には、ひょうたん状につながった淡水池と海水池(汽水池)があります。キャンプ場に隣接しているのは淡水池です。

須ノ川公園の淡水池には亀が生息しています。亀の甲羅が水面に浮かび、岸に向かって泳いでくる姿に、子供は大喜びです。

池の対岸には、宇和海の海水を成分とする温泉施設「ゆらり内海」があり、11:00~21:00まで利用できます。また、施設内にはお食事処もあり、豊かな自然が育んだ材をふんだんに使った愛南町ならではの産地メニューが堪能できます。

炊事棟は管理事務所の横にあります。キャンプサイトから駐車場を挟んだ向かい側にあるので、少々不便です。炊事棟には洗い場が8か所に、かまどが10か所、炊事棟の左手には大きめの東屋があります。

トイレは2か所あります。写真のトイレは駐車場側で、キャンプサイトの奥にもあります。

フリーサイトでテント設営

キャンプの受付終了後、キャンプサイトに向かいます。
既に先客がおり、車からキャンプ道具を運ぶ数組の家族の姿がみられます。

須ノ川公園キャンプ場はフリーサイトなので、テントの設営場所は先客順です。
キャンプサイトの入口付近は既にテントが張られており、駐車場に近い側から場所取りされています。

見つけたテント設営場所は、キャンプサイトの真ん中あたり。
炊事棟からは遠いけど、木の下に椅子とテーブルがあり、木陰にもなる。
キャンプサイトの奥にあるトイレにも比較的近い!
駐車場の車のアイドリング音も気にならない。

キャンプ道具を運ぶのは大変だけど、キャンプするには好立地場所だと思います。

とともに駐車場とキャンプサイトを往復すること5回。
ようやく全ての荷物を運び終えました。

今回、キャリワゴンを購入して正解でした。
もし、キャリワゴンがなかったら、何十回往復していたことでしょう。

正直、今まで車を横付けできないキャンプ場は敬遠していたのですが、キャンプ場選びの幅も広がりました。

荷物を運び終えて15分後、テントが立ち上がってます。

さらに15分後、全てのペグを打ち終わり、インナーシートを残すのみです。

ちょうど時間は13時前。
ここらでエネルギーと水分を補給しようではないですか。

キャンプ場に来る途中で買ったのり弁と、お茶代わりの缶ビール。

昼食後、しばらく休憩して、作業を再開します。

テント設営が完了したのは14時前です。
そして、ここから本キャンプの目的を楽しむため、準備を始めます。

須ノ川海岸で海のアクティビティを楽しむ

本キャンプの目的、それは、海水浴とシュノーケリングです。

テント内で水着に着替え、シュノーケリング用のマスクやスノーケル、フィン、箱めがね(たこめがね)等を持って、須ノ川海岸に向かいます。須ノ川公園キャンプ場は、「日本の渚100選」に選ばれた須ノ川海岸に隣接しており、公園内のウバメガシの林の中にある石畳の遊歩道から須ノ川海岸にアクセスできます。

須ノ川海岸は、玉の浜石(海岸に転がる石)が特徴で、沖には真珠貝の養殖イカダが広がっています。

シュノーケリングで美しい海を堪能している子供たちの姿も見えます。

今日は、潮(海流)が強いようです。
波打ち際に子供が立っていたのですが、何度かずるずると海中に引き込まれ、恐怖心から「もう帰る」と言い出す始末です。生まれて初めての海水浴だったのに、トラウマにならないか少し心配です。

実際、管理人自身も流されるぐらいの潮の強さです。
仕方なく、シュノーケリングは明日に持ち越すことにしました。

海水浴キャンプの一日目 夕食は焼肉

須ノ川海岸での海水浴後、キャンプ場に戻り、管理事務所裏のシャワー施設で水シャワーを浴びます。水シャワーは、管理事務所で料金を払うと、利用できます。

キャンプサイトに戻ると来場者は増えていますが、テント設営スペースにはまだまだ余裕があります。

洗った水着やライフジャケットを干し、大人は夕食の時間までのんびりと過ごします。
子供は、ペダルのない自転車(ストライダー)に乗ったり、シャボン玉で遊んだり、池から顔を出す亀に驚いたりと、キャンプを楽しんでいます。

お待ちかねの夕食タイムは、キャンプ1日目恒例の焼肉です。
管理人は焼肉以外でもOKなのですが、嫁と子供に希望を聞いた瞬間、「絶対、焼肉!」との返答が…

夕食後は花火タイムです。
子供にとっては、生まれて初めての手持ち花火。
花火振り回さないかと心配していたのですが、大丈夫でした。

子供は、花火の鮮やかな色彩と興奮でいっぱいのようでした。

写真に写ってる年季の入った手。
花火を持っているのは嫁です。

淡水池の周りで昆虫採集

2日目の朝、6時過ぎに子供の声で起こされた管理人。

テントの外に出た子供は、虫取り網と虫かごを持って、トンボを追いかけています。
淡水池の周りにはトンボの集団や、鮮やかな美しい蝶々が飛んでいます。

淡水池の周辺は遊歩道になっており、蝶々を探しながら歩くこと2周。
蝶々はいるのですが、ひらひらと飛び回って虫取り網で取るのは難しい。

トンボは比較的簡単にゲットできるのですが…

昆虫採集後は朝食です。

2日目の朝のメニューはホットタマゴサンド。
フライパンで半熟のスクランブルエッグを焼き、食パンに挟んでホットサンドメーカーで焼くだけ!

この最近のキャンプの朝食は、ホットサンドメーカーが大活躍です。

須ノ川公園キャンプ場は満員御礼

朝7時過ぎ、場所取りをしているキャンパーや、キャンプ道具を運搬しているキャンパーの姿を見かけました。
管理事務所の営業時間は午前9時からなのに、受付はどうしたのかな?
と疑問に思いながら、朝食の片づけのためため炊事棟に向かうとその答えがすぐにわかりました。

管理事務所の前に行列が出来ており、すでに20組ほどのキャンパーの方々が管理事務所の営業開始を待っていつのです。

4連休の前日にキャンプに来て大正解でした。
連休初日なら、午前中に須ノ川公園キャンプ場に到着しても満員だったことでしょう。

現在は分かりませんが、管理人がテントを張ったのはコロナ禍の真っ最中で、ソーシャルディスタンスのため、最大40組とテントの張り数が制限されてましたからね。

須ノ川海岸でシュノーケリング

10時過ぎ、シュノーケリング用のマスク、シュノーケル、フィン、子供の浮き輪、水中眼鏡等を携えて、須ノ川海岸に向かいます。

20年ぶりのシュノーケリングと海水浴。
溺れないかと心配しながらも、シュノーケリングをしながら、防水カメラで水中を撮影する管理人なのです。

1ダイブ目。
早速、サンゴの群生を発見かと思いきや、海藻のフタエモク(?)でした。
フタエモが繁茂する海中を、魚が群れでゆっくり回遊しています。

シュノーケリングしながら海中世界を散策していいます。
鮮やかなブルーが綺麗な熱帯魚がみえます。
ソラスズメダイでしょうか。

浅瀬では、元気な珊瑚を見つけるのが困難なほど白化してました。
今回の須ノ川海岸のシュノーケリングでは、珊瑚が生き残っている区域を見つけることはできませんでした。

須ノ川海岸は浜辺一帯が玉石だらけですが、浅瀬には砂地がみられるところもあります。

水面を覗いても何もいませんが、箱めがねを水中につけてしばらくすると、青い熱帯魚「ソラスズメダイ」が寄ってきたりします。

何という魚なのでしょうか。
水中に潜ると、 岩のそばに大小さまざまな魚達が群れています。

フィン(足ひれ)があるので水中での行動範囲が広がります。
須ノ川海岸では、マスク、シュノーケル、フィンが必須ですね。

シュノーケリングの他にシーカヤックを体験したかったのですが、今回は駄目でした。
何故なら、潮が強く、シーカヤックのレンタルが中止だったからです。

2日目キャンプの昼食はたこ焼き

たこ焼きを作るのに必要な道具「たこ焼き器」。
キャンプでさまざまな料理が楽しめるということで、たこ焼き器をゲットしました。

2日目キャンプの昼食メニューは、オーソドックスなたこ焼き。

市販のたこ焼粉で生地を作り、たこ焼き器の穴に流し込む。
たこ、キャベツ、ネギ等の具材を入れ、生地が固まってきたらキリでたこ焼きをくるっと回すのですが、うまくいきません。

たこ焼きが鉄板にくっつき、グチャグチャになってしまいます。
たこ焼き器に油がしっかりと馴染んでないのでしょうか。

見た目はぐちゃぐちゃのたこ焼きでしたが、味はたこ焼きそのものでした。

メスティンでの炊飯に初挑戦

近頃、2泊3日でキャンプをする管理人。
基本的に1日目のメインは焼肉、ご飯ものはスーパーで調達するのですが、2日目となると麺系、粉系に偏ってしまいます。

キャンプの定番料理であるカレーにしろ、おにぎりにしろ、ご飯が必要です。
ということで、今回、メスティンでの炊飯デビューをしました。

研いだお米1合をメスティンに入れ、30分吸水させた後、カセットコンロで炊飯します。
汁や泡がメスティンの蓋の隙間からこぼれないように火加減を調整しながら15分経過。

いくら待っても炊飯完了の合図である「チリチリ」音が聞こえないので、メスティンの蓋を開けてみると…

ご飯が焦げてました。
もっと早くメスティンの蓋を開け、炊飯状況を確認すべきでした。

メスティンでの炊飯デビューは失敗でしたが、固めの白米で作ったおにぎりは美味しくいただきました。

美味しいキャンプ料理に挑戦

今までは焼肉、カレー、鍋などの単品料理が多かったのですが、今回は少し手の込んだ料理に挑戦しました。

写真はピンボケしていますが、きゅうりとツナのマヨネーズ和え。

副菜に豚肉ともやしの炒め物。

メインは鮭のちゃんちゃん焼き。

そして、主食は固めの白米で作ったおにぎりです。

時間は19時20分。
まだ須ノ川公園キャンプ場は明るいです。
他のキャンパー達も料理を終え、食事中のようです。

我々家族も、これからキャンプ最後の夜の晩餐を楽しみます。

キャンプ3日目

チェックアウトの時間を気にしなくていいので、須ノ川公園キャンプ場の朝はゆっくりできます。

クーラーボックスに残った食材をすべて使った朝食。
メニューはホットサンドに、ウインナーに、野菜サラダ、そしてドリップコーヒーです。

朝食後、キャンプの撤収準備をはじめます。

撤収が完了し、須ノ川公園キャンプ場を退場したのは午前11時過ぎ。

今回は、シュノーケリング、メスティンデビュー、キャンプでの花火にたこ焼きと、初めてづくしの体験が多かったです。

子どもも大人も楽しめる須ノ川公園キャンプ場。
格安で利用でき、また整備も行き届いており、素晴らしい場所です。

今回は、海のアクティビティに、美味しい料理とお酒タイム、最高の2泊3日のキャンプ体験でした。